ワインが好きな方なら一度は聞いたことがある「リーデル」。
言わずと知れたオーストリアの名門ワイングラスメーカー「リーデル社」ですが、本日はプロフェッショナルからも選ばれるその理由をお話しましょう。
260年以上の歴史をもつリーデル社は、世界で初めてブドウの品種によって異なる形状のワイングラスを研究開発し、今なお新たな提案を続けているメーカーです。
品種ごとに異なる形状(種類、形)とはどういうことなのか。
ワイングラスのボウル部分(液体が入る部分)を見てみましょう。
1.形(丸いのか細長いのか)
2.サイズ(大きいのか小ぶりなのか)
3.口径(上に向かってすぼまっているのか、広がっているのか)
これだけみても、選択肢がいろいろあったことに気付かされますね。
この3つの要素が複雑に絡み合い、香りがより華やかになるのか、どの香りをより強く感じるのか、口の中でより凝縮感を感じるのか、酸味を感じるのか、ふくらみを感じるのか…など、様々な結果が生まれるのです。
グラスにこだわりの無い方はもしかすると「グラスの形が違うだけで本当に味が変わるの?」と疑問に思うかもしれませんし、「ワインごとにいちいちグラスを変えるなんて面倒くさい」と思っている方もいるかもしれませんね。
でも、断言します。グラスで香りと味は変わります。
リーデル (RIEDEL) ヴィノム ピノ・ノワール(ブルゴーニュ) 700ml 2個セット 6416/7
筆者は以前、とてもよく出来た北ローヌ地方のシラーを試飲した際、ピノ・ノワール用の丸みを帯びたグラスと、シラー用の縦長のグラスで味わいの比較をしたことがあります。
結果は見事、同じワインなのに全く違う味わいになりました。
リーデル (RIEDEL) ヴィノム シラーズ/シラー 700ml 2個セット 6416/30
ピノ・ノワール用のグラスで飲んでみると、エレガントで軽やかな味わい、
対して、シラー用のグラスではしっかりとした凝縮感を感じ、香りも味わいもいわゆるシラーの特徴をより強く感じました。
また、アロマの種類によって、グラスのどの部分(表面、中間、下部)に溜まるかが異なるため、グラスをブドウ品種の特徴に合わせた形状にすることがとても大切なのです。
リーデル社が言っているのは、個人の好みを超越したルールを押し付けることは出来ないけれども、ガイドラインを示すことは出来る、と。
最後にこのワインが好きかどうか決めるのはあなた自身だけれども、そこに至るまでの過程を科学的にお手伝いしてくれる、それがリーデル社のグラスなのです。
いちいちグラスを変える=ワインが持つ個性を最大限引き出した状態で味わう
ということがお分かりいただけたでしょうか?
面倒がっていては本当にもったいないですよ。
リーデルのグラスはとても高級なので、一度に揃えるのは難しいかもしれませんが、ワインに合ったグラスでワインを飲むことで、ワインをより適正に評価することにつながり、更にワインへの愛が深まることでしょう。
ワインが好きだけど適当なグラスで飲んでいるというあなた!ぜひとも一度、リーデルのグラスをお試しください。
リーデルショップでは、「4種類のワインを、5種類の形状のグラスでテイスティング」するセミナーを随時開催しています。
ご興味のある方は是非!
ショット・ツヴィーゼル「ヴィーニャ」 ボルドー G1473 626cc
他にもワイングラスでは「ショットツヴィーゼル」社のワイングラスも好評です。こちらも合わせてご覧ください。
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